「雨上がりの夜は 海の匂いがして好き」って 夏の終わり 僕の左 呟く声は僕の光 信号機の赤色で止まる二人は 眠い目を擦って あと一目りで青に変わり 朧に歩くなれた道 風が吹き抜ける 海もないのに海の匂いがした sea side she side あの日僕らは いつまでも見つめあってさ このままだめになっても 構わなかった 約束は交わさずに いつも曖昧に返事をしたっけ 花火をしたり 映画を見たり 何一つ叶えられずに 僕らだけは違うと思っていたのは 僕らだけだった 君の瞳に映る暮らし 君は本当はもっと欲しい 幸せなふりしてる 始まる前から終わりの匂いがした 来年は海に行こうって 今年も言われてしまったな 君の隣は幸せだったな 君の涙を見た後じゃ 全てが手遅れになった 君がいないのに君の匂いがした sea side she side あの日僕らは いつまでも見つめあってさ このままだめになっても 構わなかった 君がいない街を抜け出して 波の声を見つめてる 涙が流れることもなく ただ夜が明ける