彼女はいつも 釣りをしている 汚れた川の 汚れた水に 糸を垂らし サーカス小屋の ゾウとライオン 優しそうな目で 川べりに立ち それを見てる この街に来たころ だれもが純粋だった 空を飛んだりして 手をふって 笑ってたよ 週末の夢 おどけた足取 工場の吐く 白い煙と 並んで走る 胸をはずます まぶたを閉じる しっかりと見る 夜に起きては 息を殺す この街ができたころ すべては新しくて だれもが秘密を 両手いっぱいに かかえてたよ 街が小さくなる 空高く舞い上がる 赤と白の煙突も 小さな キャンディーのよう