揺らめいてふたり 陽炎のように 届かないと知っても 寄せては返す白い波 見つめて思い出す 日焼けしたように色褪せた 君との時間 ただ泣いて 泣いて 涙も枯れるほど 君を好きになれたことが僕の誇り 揺らめいてふたり 陽炎のようにそっと 淡く輝いて消えて行く 君の手のひらの感触が今も残り 寂しさに変わって もうすぐ夏が終わるね 「またいつか何処かで」 なんて言わないで お願い 君を忘れなきゃいけない 努力しなきゃ でもどんなに どんなに忘れようとしても 未練がましい僕は 君の笑顔を浮かべてしまう 揺らめいて 心 重ね合った二人は 届かないままの蜃気楼の愛 誓った永遠と叶わぬ約束 「君とずっと一緒だよ」って 揺らめいて ふたり 陽炎のようにそっと 淡く輝いて消えて行く 君の手のひらの感触は今も残り 寂しさに変わる 秋が来る頃には君を忘れて歩き 出さなきゃ 君と出会えて本当に良かった 波に攫われた蜃気楼はもう足跡さえ 残さず ふたりの夏が終わる