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「80年代のアイコン」第8弾は、80年代中盤からミュージック・シーンを席巻した《ラッパー》の始まり。 ニューヨーク・サウスブロンクス。 高速道路建設に伴う工場の移転により、不動産価格の低下を招き、ギャングや中毒患者の巣になった街。 そんな環境から、一部の若者達は別の道への模索を始める…犯罪者以外の道を…… ヒップホップはそんな環境から抜け出す為の新たな武器だ❗️ アフリカ・バンバータが提唱したグラフィティ・アート、DJ、ブレイクダンス、ラップ。この4つ プラス、「知識」を加え、若者は戦いを挑む! 1979年にシュガーヒル・ギャングが、③シックの『グッド・タイムス』に影響を受けて作った( また、ナイル・ロジャースかよ!) ④『ラッパーズ・ディライト』でメジャーデビューを果たし、American Top 40 でヒップホップのシングルで初めて36位になりました。 この曲の誕生にかかわったのが、シンガーでプロデューサーのシルビア・ロビンソン。 ディスコブームに続く売れ線を探していた時に引っかかったのがラップでした。 一般的に最初のヒップホップの曲と言われてます。 次に《ヒップホップ》の名付け親、アフリカ・バンバータ&ソウル・ソニック・フォース。 ヒップホップの創始にかかわったクール・ハーク、グランドマスター・フラッシュと並ぶ三大DJの一人です。 1970年代から「ズール・ネイション」でバンド活動を行い、1982年にシンセサイザーを導入して、後にヒップホップ、ハウス、テクノなど音楽シーンに影響を与えた⑥『プラネット・ロック』(82年)を発表しました。 デフ・ジャム・レコードの創始者のラッセル・シモンズがマネージメントをしたのが、ハーレム出身のカーティス・ブロウ。 1979年『クリスマス・ラッピン』で、全米チャートで30位。1980年のデビュー・アルバム『カーティス・ブロウ』からのシングルカット『ザ・ブレイクス』(日本題『おしゃべりカーティス』)でゴールド・ディスクを獲得。 私がこのプレイリストを作るきっかけは、 ①『メロウなおしゃべり』by カーティス・ブロウ。 初めて貸レコード屋で《ジャケ写借り》した思い出深いアルバム。今でも好きでCDを持ってます。 そのラッセル・シモンズの弟のジョゼフ《Run》シモンズのグループがRun-D.M.C。 1986年、エアロスミスの1975年の大ヒット曲『ウォーク・ディス・ウェイ(日本題『お説教』)』をサンプリングでなく、スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーがレコーディングに参加してカバーしたのが⑤。 ソウル・トレイン・ミュージック・アワード 1987で最優秀ラップ・シングル賞を受賞。 スティーヴン・タイラーは「初めてラップとロックを融合したバンドであることを名誉に思うよ」と、語ってます。...いい人ですね。 ラップをフューチャーした楽曲として、最初にチャートで首位に立ったのがブロンディ(『コール・ミー』『銀河のアトミック』)の1980年のアルバム『オートアメリカン』からのシングルカット②『ラプチャー』。 全米1位、全英5位。 スクラッチを広めた人物が、グランドマスター・フラッシュ。 79年に『Superrappin』でデビューした グランドマスター・フラッシュ・ アンド ・ザ・フューリアス・ファイヴは、パーティ・ミュージックとして人気を得てきたラップ・ミュージックを、さらに現在のストリート系ヒップホップの源流と言える⑦『ザ・メッセージ』(82年)を発表した。 世の中の不満、不公平さ、ゲットーの苦しみを訴えたこの曲は 「俺を押すんじゃねぇ、崖っぷちにいるんだから」 「まるでジャングルだぜ、時に俺は自分でも不思議になる。」 「一体 俺はどうやって毎日死なずに済んでいるんだろう」 と、歌うこの曲で、ラップをパーティ系ライム( 母音を揃えて韻を踏む 意味)から、メッセージ系ライムに進化させました。 時は流れ、黒人文化だった《ヒップホップ》もあらゆる人種が、自分のアイデンティティを訴えかけるミュージックに発展していった。 極貧の家庭に育ち、虐待やいじめを受けてきた 一人の白人男性が、14歳からいくつもMCバトル・コンテストに挑戦して腕を磨いていた…… ⑧……エミネムの登場である。 自主制作のテープと数多くのコンテストに出場しているうちに、《ヒップホップ》の大物ドクター・ドレー( とんねるず石橋貴明のストロベリーのテーマ曲の人ですね。)の目にとまりメジャーデビュー。 初アルバムから600万枚の大ヒット! 2作目のアルバムは、1週間で179万枚を売り上げ ソロシンガー又はヒップホップ・ミュージシャンによるアルバムとして、世界最速最多売り上げ記録を達成してギネスブックに認定され、最終的に1700万枚を売り上げました。 《ヒップホップ》は、ニューヨークのブロンクスのポップカルチャーから、あらゆる若者の怒りを代弁した、ミュージック・シーンのメインカルチャーに成長したのです。
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