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【ライブショートレポは説明文をスクロール🔽】 日々ライブハウスを駆け巡る、AWA MOSH PITクルーが毎月素晴らしかったアクトをライブショートレポと一緒にお届け🔥 2023年3月もAWA MOSH PITクルーは多くのライブをチェック。その中から29アクトをピックアップ! (マスク越しで声は出せるようになってきたけど)また制限なく皆でライブを楽しめる日々が戻ってくることを願い、ライブハウスやアーティストへのエールも込めて、今月もこのプレイリストをお届けします。 ライブレポから当日の熱気やバンドの魅力を感じてもらえたら嬉しいです☺︎ 📝ライブショートレポ by AWA MOSH PITクルー 3/1(水) リュックと添い寝ごはん@渋谷CLUB QUATTRO :1月下旬からスタートしたAL『四季』リリースツアーのファイナル公演。波の音が鳴る中、ライブは「渚とサンダルと」でスタート。途中転調で疾走感が出てくると同時にフロアに拳が上がっていく。人気曲「青春日記」「サマーブルーム」と続け、MCではパンパンのフロアを見渡して幸せだと話す。この日は声出しもOKということで「everyday」「ノーマル」などは観客みんなと歌い、楽しむ光景がきらきらと輝いて見えた。ライブ中盤の「みんなのうた」の前にはVo.松本ユウが『当たり前を、今を、大切にしてほしいと思います。』と話すシーンも。混沌の時代に青春を駆け抜ける彼らからのメッセージは説得力があるしグッとくるものがあった。本編最後に披露されたのはAL『四季』でもラストを飾る「Thank you for the Music」。音楽とファンへの感謝を全力の演奏で表現し、ツアーを締めくくった。 3/4(土) chef's@新宿MARZ :『見放題東京2023』の新宿MARZのトッパーを飾った、chef's。午前中にも関わらず会場にはchef'sと同世代と思われる男女が多数詰めかけていた。「SHOW TIME」が流れると会場も一緒に手拍子が鳴り、メンバー4人がそれぞれステージに登場。この曲が流れると #おいしいおんがく の始まりを感じワクワクする。ライブは「スピンオフヒロイン」からスタート。一緒に"ワン・ツー"と掛け声を出したり、クラップでフロアとの一体感がどんどん上がっていく。そして流れるように「Ci(n)der era」へと繋がっていく。chef'sのライブは曲間の繋ぎ方がとても滑らかで、そこのセッションにも注目して欲しい。MCはとても和やかでライブ演奏のカッコよさとのギャップも魅力である。「チャップリン」「Hamlet」「Huit」と続き、この日のラストは「いとをかし」で締めくくられた。今日も #おいしいおんがく を堪能できました。 3/4(土) kanna@新宿FATE :『見放題東京2023』二人組ミクスチャーロックユニットKannaを観に、会場を新宿FATEに移動。MC NouchiのヒップホップやR&Bなどの要素を感じる独特のフロウとライムとGt.のオルタナティブロックサウンドが重なり、どこか懐かしい90年代のミクスチャーロックサウンドを感じる。ヘビーさもあり、揺れるチルな要素もあり、メンバーが様々な音楽から影響を受けていることが分かる。その一方で根本であるロックが芯にあることで、音楽に分厚さをもたらせてくれる。8ヵ月ぶりに新曲「空」をリリースした、名古屋発のKannaの今後の躍進が楽しみだ。 3/4(土) Atomic Skipper@HOLIDAY SHINJUKU :『見放題東京2023』に4ピースロックバンド・Atomic Skipperが登場。この日も全力のリハでフロアをあたためて、1曲目は活動初期からの人気曲「星降る夜」。ドラムの一音と同時に拳が上がる熱狂空間は、その勢いのまま「シグネイチャー」でさらに加速度を増す。Ba&Cho.久米がステージを動き回って煽り、Vo.中野が『ライブしようぜ!』と叫ぶと代表曲「ロックバンドなら」へ。彼女のまっすぐな眼差しで歌われるまっすぐなメッセージは胸を貫いてくる。MCではメジャーデビューに触れ、新曲を披露した後は"ワンツー!"の掛け声から「雑記」へ。「見放題だからこそやる」というこの曲は、ラスサビ前に演奏を止めてメンバーと観客が一緒に歌う光景が美しくて思わず涙腺が緩んだ。タイムリミットが迫る中、最後は「幸福論」をハイスピードでぶち込み締めくくった。「ロックバンドなら」で宣言するロックバンド像を体現する見事なアクトだった。 3/4(土) osage@HOLIDAY SHINJUKU :『見放題東京2023』に4人組バンド・osageが登場。1曲目「セトモノ」の疾走感あるサウンドで、サビでは一斉に拳が上がる。続く「letter」では爽やかなバンドサウンドと山口ケンタ (Gt,Vo)の伸びやかな歌声がライブハウスに響き渡る。"身体あっためていこうぜ見放題!" そんな一言から次に披露されたのは「フロイト」。ダークなロックに観客は拳ではなく掌を上下させ音と一体になっていく。MCで"最高傑作"と話したNewアルバムから披露したのは「hanauta」。「フロイト」と同じボーカルとは思えない透明感あるVo.山口の歌声に観客はみな身体を揺らしながら聴き入っていた。この日の締めくくりは代表曲「ウーロンハイと春に」とライブで熱量が爆発する「世明けの唄」の2曲。ロックバンドとしての表現の幅が格段に広がっていることを強く印象付けられるアクトだった。 3/4(土) FUNNY THINK@新宿HEIST :『見放題東京2023』ここからは”LONG PARTY RECORDS & HIRAETH コラボステージ"の会場へ移動。岩手県ロックバンドFUNNY THINK、「We Are All Right」からライブがスタート。MCで「今日は皆で歌える曲しか持ってきていない」との言葉の通り、ライブ中ずっとシンガロングが巻き起こっていた。「パンクロックが鳴る夜に」「くだらない日々」とライブは続き、フロアでは拳を突きあがるに加えて、モッシュ、ダイブが沸き起こる。またMCで「また会いましょうというより、この一瞬にかけている。ここを選んだことが正解か不正解か分からないけど、正解にしてみせる。」と全身全霊でぶつかってくるFUNNY THINKに応えるようにフロアも熱くぶつかっていく光景に筆者の胸も熱くなる。さらに「命があることだけでも素晴らしいこと」の言葉からの「僕らはきっと美しい」を披露は反則的にカッコ良すぎた。ライブのラストは「COMPASS」「アカツキ」でリフト、モッシュ、ダイブのオンパレードで最後の最後まで熱く駆け抜けていった。 3/4(土) バウンダリー @新宿Marble :『見放題東京2023』に大阪3人組ロックバンド・バウンダリーが登場。1曲目「明日」が始まると待ってましたと言わんばかりに拳が上がる。「BABY」「ラブソング」とライブ定番曲を息の合った演奏で届けたあとのMCでは熱気あふれる会場で思わず『あっつ!げんなりや』と口走るDr.さくらに『げんなりってやめて!笑』とVo.中道がツッコむ彼女たちらしい一幕も。『このときめきにどこまでもついていきたい、そんな歌ができました!』そう宣言して新曲「ゆきさき」を披露。新曲であっても沢山の拳が上がり、サビの歌詞の通りライブは加速してく。キラーチューン「でたらめ」では "息が苦しいほど君は愛しい" と歌う。ややメンヘラな曲も多いこのご時世に、こんなに真っ直ぐなメッセージを3人でしっかり顔を合わせながら笑顔で演奏する姿に思わず涙が出そうになった。最後はメロディに合わせて拳を突き上げるのが定番となった「あの言葉」で熱狂のライブを締めくくった。 3/4(土) TEAR@新宿HEIST :『見放題東京2023』FUNNY THINKに続いて登場した、横浜発メロディックパンクバンドTEAR。ギターストラップが何度も外れるハプニングもあったが、フロアの一人一人に歌っている、愛を歌うバンドTEARらしく、優しく熱いライブアクトだった。去年も見放題東京に出た時に、他のバンドを観に行こうとした方がTEARのライブを観たら全部観た、とツイートしたことが嬉しかったというエピソードを披露し、サーキットの良さを改めて感じた。疾走感溢れる「Sway」「Honey Trap」から、2月にリリースしたばかりの新曲「Retied My Shoe」「未来へ」も披露。ライブのラストは、スカダン、ツーステ、ステダイ、モッシュが沸き起こり、ステージもフロアももみくちゃになって完遂した。 3/4(土) Sunny Girl@新宿club SCIENCE :『見放題東京2023』コラボステージの会場を移し、東京高田馬場CLUB PHASE発のロックバンドSunn Girlのライブへ。ライブハウス全員で歌い上げるストレートなメロディーに一瞬で心を奪われる。MCで「ただ暴れるんじゃなくて、カッコいいライブをしに来てるから、カッコいいことをしてくれ」と、ライブに対する姿勢も真っ直ぐさを感じた。全曲シンガロング必至のセトリにフロアのボルテージは常に最高潮。サーキットは好きを再確認する場所、この言葉の通り、ロックバンドが好きだとこのライブハウスにいた全員が再確認できた時間だった。 3/4(土) OWl@新宿club SCIENCE :『見放題東京2023』Sunny Girlに続いて登場した、メロディックパンクバンドOWl。ライブスタート前に、友達のバンドマンがステージに登場して、テキーラをショットする謎の光景があった。そんな景気づけをしてライブは「Remember」からスタート。その瞬間からモッシュ、リフトが沸き起こり、もう間違いなく最高な時間になることが確定した。「Dazzling」「Road」とライブは疾走し続けていった。MCで「去年のコラボステージに出させてもらって、メロコアバンドで入場規制がかかった。今年はさらにたくさんの人が来てくれた。」とメロコアバンドの期待の星になること間違いなしと確信した。2月にリリースしたばかりの「Endless Freedom」では、Ba.Vo. リコが「もっとこいやー!いけるだろー!」と最高潮のフロアをさらに煽り盛り上げ、さらにモッシュ、リフト、ステダイが巻き起こる。あっという間の30分間は、体感3分間くらいの濃いライブアクトだった。 3/4(土) 鉄風東京@新宿LOFT :『見放題東京2023』コラボステージの会場から新宿LOFTへ移動し、鉄風東京のライブへ。ライブスタート前にも関わらず、既に入場規制の一歩手前になるほどのパンパンのお客さんが会場に詰め掛けていた。この日はドラマーが療養中だったため、サポートでルサンチマンのドラマーが駆けつけてくれた。Vo.Gt.大黒が「こういう苦しい時に助けてくれる仲間がいて嬉しい」という発言に、バンドマン同士の熱い絆を感じた。鉄風東京のライブは競い合ったり、勝ち負けを決めるものとは違って、背伸びをせず等身大の自分たちをぶつけてくれるライブだと思う。だからこそ、MCでの「音楽、言葉、バンドで想いを届けていきます!」の言葉のとおり、真っ直ぐにフロアの一人一人の心に届くのだと思う。そしてフロアからはシンガロングと拳でその想いに応えていく。 3/4(土) 3markets[ ]@新宿BLAZE :『見放題東京2023』に3markets[ ]が登場。ひねくれた面が特徴的な彼ららしいラブソング「最愛(モアイ)」でライブは開演。続く「レモン×」では小気味よく繰り出される自虐的な歌詞にあわせて拳があがっていく。MCでもVo.カザマタカフミが『俺らを観に来てるって思ってないですよ。ファンタジー創る人たちとか、ホットでグッドな人たちを聴きに来てるんでしょ』と自虐を炸裂させるも観客はみな楽しそうだ。シュールさもある歌詞世界と高度な演奏力のギャップを見せられたら『拍手は求めてない』と言われようと拍手しちゃうし、引き込まれてしまう。『ぶっ壊すとか言ってきましたが、殆どのものは勝手に壊れます。だから大切にする。』そんなMCから最後は「セブンスター」でスリマにしか表現できないリアルを突き付けてステージをあとにするのだった。 3/4(土) シンガーズハイ@新宿LOFT :『見放題東京2023』鉄風東京に続いて登場した、シンガーズハイ。「daybreak」からライブはスタート。続けて「フリーター」を披露。この曲のイントロの特徴的でどこか不穏さを感じるギターリフは筆者が好きなポイントの一つ。「僕だけの為の歌」もそうだが、Gt.Vo.内山ショートのハイトーンボイスは圧倒的な魅力の一つであるし、さらにライブを重ねるごとに磨きがかかっていることを感じた。そして急速に注目を集めるきっかけにもなった楽曲「ノールス」を披露。サビでの拳上がり率は100%だった。MCで「自分はライブハウスの元の姿って知らない、分からないけど、きっとこんな光景なんだろうね」、まさにこの光景なのだ。ライブは「グッドバイ」「我儘」と駆け抜けて終幕した。 3/4(土) クジラ夜の街@新宿BLAZE :『見放題東京2023』にファンタジーを創るバンド・クジラ夜の街が登場。開演前からバンドセットが並んだステージを撮る熱心なファンも多く駆けつけ、SEが鳴ると割れんばかりの手拍子。3markets[ ]の次の出番ということで『濃厚なリアルを楽しんだ後は、混じり気のないファンタジーで!』と話して「超新星」で開演。1曲目から一斉に拳が上がり、手拍子が鳴る。曲間のストーリーテラーはこの日も炸裂で、演奏前から拍手喝采となった「あばよ大泥棒」では手を左右に振って盛り上がり、「踊ろう命ある限り」はシンガロングが巻き起こる。筆者は声出しOKの彼らのライブは初だったが、この数年で見ていた一体感がさらに別次元にいったような印象だった。Vo.宮崎一晴が指揮者のように動いて語らいながら始まった「ヨエツアルカイハ1番街の時計塔」は恒例となった暗転がこの日も一番綺麗な夜を作り出していた。最後の「夜間飛行少年」までまるで1つの物語を見ているかのようなアクトだった。 3/4(土) 板歯目@新宿ACB :『見放題東京2023』新宿ACBのトリを飾った、板歯目。リハーサルから爆音全開。3分間くらいでサウンドチェックが出来てしまい残った7分間、何をするのかと思ったら突如セッションがスタート。4つのコード進行を基本としリズムアレンジや、ハードロック系からジャズ系など自由に楽しんでいた。そしてライブは「まず疑ってかかれ」からスタート。板歯目のライブはMCはほぼ無く、どんどんと曲を披露していくスタイル。Gt.Vo.千乂の低めの歌声、シャウト、やはりカッコいいし痺れる。Ba.ゆーへーは、ステージを縦横無尽に駆け回り、Dr.庵原は椅子に立ち上がったりと、この日は声だしができたこともあり、これまで以上に気合いの入ったライブアクトだった。2月リリースの新曲「くそったれ人生最悪の」をこの日のセトリからはピックアップ。歌声、サウンド、ライブアクト、耳も目も楽しませてくれる、刺激的な時間だった。 3/14(火) アメノイロ。@渋谷 WWWX :プレイリスト「BOOM BOOM BOOM」を発信するプロジェクトによるリアルイベント『MAKE A BOOM #3 -sprout-』にアメノイロ。が登場。"君"を忘れられない切なさが詰まった「あのね」をVo.寺見が透明感ある歌声で歌い上げると『ラブソングを届けに来ました、アメノイロ。です』と自己紹介。その言葉の通り、「水彩の日々に」「インスタントカメラ」など彼らの真骨頂ともいえる切なさの中に温かみを感じる作品たちを次々鳴らしていく。ロック感のある楽曲ではフロアに拳が見られ、バラードではじっと聴き入る観客の反応のコントラストも印象的だ。『別れに囚われて出会いを見逃しませんように。再開を願ってあと2曲置いていきます。』そう告げると、最後は「眠る前に」「あとがき」と疾走感あふれる2曲でライブを締めくくり、2組目にバトンを繋ぐのだった。 3/14(火) オレンジスパイニクラブ@渋谷 WWWX :イベント『MAKE A BOOM #3 -sprout-』の2番手としてオレンジスパイニクラブがステージに上がると、いきなりトークを始めるメンバーたち。『サウナとかけましてオレンジスパイニクラブと解きます…どちらも熱々です!』となぞかけをぶち込んで場を和ませるのだが、そこから「君のいる方へ」で演奏が始まるとそのギャップであっという間に虜にしてくるのがずるい。『声きかせてちょうだい!』の一言から皆で声を出せる「タイムトラベルメロン」、人気曲「タルパ」と続け、観客と呼応してフロアを熱くさせる。中盤は「7997」「キンモクセイ」とゆったりした曲を続けるが、テンポに関係なく拳が上がるのが彼らのライブの魅力だ。後半は再び疾走感炸裂モードに戻り「急ショック死寸前」を披露すると盛り上がりは最高潮に!イベントに出られたこと、今日ここで観客と出会えたことへの感謝を話し、最後は転調での最高速がたまらない「敏感少女」で締めくくるのだった。 3/14(火) kobore@渋谷 WWWX :イベント『MAKE A BOOM #3 -sprout-』のトリは府中発ロックバンド・kobore。暗転した瞬間に歓声が上がる中、Vo.佐藤赳が『いっぱい歌って帰ろうぜ!よろしく!』と挨拶してライブがスタート。狼煙を上げるように「ヨルノカタスミ」が始まると徐々にフロアの熱気が高まりワクワクが渦巻いているのがわかる。そこから「FULLTEN」でフロアの熱は爆発。見事なまでに拳で溢れる光景は、続く「爆音の鳴る場所で」でさらに加速。サビのYeahの部分では観客みんんでピースサイン。爆発力だけでなく、やさしくてドラマチックな「Tender」「夜空になりたくて」を挟み緩急もつける。この日圧巻だったのは、『ときには泥臭いライブに救われることがある!』と言い放ってから披露された新アルバムの新曲「この夜を抱きしめて」。曲中も『大丈夫?頑張れよ!』と何度も観客に声かける。中盤に弾き語りも挟み、ラストサビでメンバー全員で割れんばかりに声を出す流れは圧巻だった。ライブハウス好きのアンセムのようなナンバーで本編を締めくくったあとはアンコールにも応え、イベントを締めくくるのだった。 3/17(金) arne@新代田FEVER :明くる夜の羊pre.「Let in light」のDAY1。この日は明くる夜の羊にとって2023年初の企画でもあり、昨年のツアー初日のリベンジでもあった。そのリベンジとは、対バン予定だったarneとのステージが叶わなかったことだ。そんな念願叶って迎えたこの日、まず岐阜発男女ツインボーカルマスロックバンド、arneが登場。arneにとっても2023年2本目のライブとなるこの日、そして東京でのライブも2回目(新代田FEVERも初)だったが、ライブハウスにはたくさんのお客さんが詰めかけていた。メンバーがステージに登場し、ライブは「seaside」からスタート。2曲目「epilogue」のラストでVo.Gtひらめの歌声がかすれる場面もあったが、フロアからは暖かい声援と拍手で応援する感動的な光景もあった。MCではVo.Gt.ひらめが自身の持病のことについて触れ、この日もギリギリの状態だったけど、SNSでの皆の声が生きてる支えになっている、そしてお客さんの笑顔が生きがいになっている、と少し涙ぐみながら話す場面もあった。感動的なエピソードを聞いてからの「abyss」はひと際グッと心に響いた。筆者も観に行った初めての東京でのライブは4曲くらいしか持ち曲がなくてすぐ終わったが、この日は10曲のロングセットを披露。「chroma」「void」ではVo.ひらめが鍵盤を演奏するなど、arneの楽曲の幅広さを思う存分に堪能することができた。またarneのライブを観たい、とこの日来たお客さん全員が思ったことだろう。 3/17(金) 明くる夜の羊@新代田FEVER:明くる夜の羊pre.「Let in light」のDAY1、対バンのarneのステージからバトンを受け取った、明くる夜の羊。arneとの対バンの思いを強く込めたセトリを披露してくれた。ライブは「あの日の僕ら」からスタートし「初恋」「リプレイ」と続く。MCではこの日への想いを「去年のリベンジで明くる夜の羊の2023年最初の企画にarneを呼ぶっきゃない!」と話し、念願叶って本当に良かったと心から思えた。また、声出しが解禁されたこともあり、お客さんからの声援が沸き起こるたびに喜ぶメンバーの姿が愛おしく思えた。数年前は当たり前だったこの光景が、当たり前ではなかったんだと、でも100%ではないけど元に戻ってきている喜びをライブハウスにいた全員が感じたことだろう。ラストは「春でまた」「燈した先に」と本編は終了し、アンコールで「シネマを抜け出して」を披露し「Letin light」DAY1は終幕した。 3/21(火) 桃色ドロシー@下北沢SHELTER :『LUPINUS ROCK FESTIVAL 2023』下北沢SHELTERに登場した、桃色ドロシー。リハーサルは単なるサウンドチェックではなく、この日はマスク越しの声出しもOKということもあり、リハから1曲フルに演奏し、フロアでは既にたくさんの拳や声援で応えていた。そんな暖まった会場のなか「好き嫌い」からライブがスタート。Vo.Gt.ハキイとDr.Cho.キシベが交互に歌うツインボーカルから始まるこの楽曲、全編通してコーラスワークがとても綺麗で聞き惚れてしまう。そこからガラリと空気は変わりロックサウンド全開の「リンカネーション」を披露し、フロアにはたくさんの拳が突きあがった。MCでは4月に2年ぶりのミニアルバムをリリースすることを発表。コロナ禍で制作した曲ばかりとのこと。その中から披露された「Re:プロローグ」では、声出しがOKのこの日、フロアと一緒にシンガロングが念願に叶った。この数年間、ライブハウス、バンド、そしてお客さんたち皆が辛抱したから、あの頃のような光景が戻りつつある。皆で一緒にライブハウスに明るい未来を作っていこう、そんな気持ちにさせてくれる熱いライブアクトだった。 3/21(火) ES-TRUS@下北沢MOSAiC :『LUPINUS ROCK FESTIVAL 2023』下北沢MOSAiCに登場した、ES-TRUS。「ここにいる皆にES-TRUSから愛を、最高の時間を届けます!」の宣言をし、ライブは「君がいて」からスタート。LUPINUS ROCK FESTIVALには、初回から3年連続出演している、ES-TRUS(厳密には初回は出演予定だったが欠席で映像を会場で流す出演の形)。「3回目の今年は本当に1番を取りにきた」と強い意気込みを感じたのが「暁 -akatsuki-」の時だった。ツーステ、ヘドバンでフロアが応えるなか、Vo.kyokaがあの頃のライブハウスの光景のように、とフロアにサークルピットを促し、ライブハウスは文字通りさらに熱気を帯びていった。MCでは、この数年間での出会いと別れ、悲しいことに押しつぶされそうになった、それでも皆と出会えることで前に進んでこれたと話し、皆と出会えていなかったときの曲「Calling」を披露。ライブのラストは「オレンジ」で明るく締めくくられた。 3/21(火) ストロボサイダー@下北沢MOSAiC :『LUPINUS ROCK FESTIVAL 2023』下北沢MOSAiCに登場した、ストロボサイダー。ライブは「夢見鳥」からスタートし「noise buster」とアッパーナンバーが続き、フロアの盛り上がりも一気に最高潮に達していった。MCでは「10年くらいやっているけど、いつも気持ちはルーキー」と全力で好きなことを楽しんでいる姿にお客さんも開放的になったことだろう。2020年のメジャーデビュー曲「星屑」、そして「RESTART」では声出しOKのこの日、全員の声を聴かせてくれ!の掛け声に応える大きな歓声が沸き起こった。ライブで声が出せる、声が聞こえる、ここからがリスタートなのだ。そんな熱いライブのラストは「言葉足らずのラブソング」で締めくくられた。 3/21(火) TRiDENT@下北沢シャングリラ :『LUPINUS ROCK FESTIVAL 2023』下北沢シャングリラに登場した、TRiDENT。リハーサルでの「distination」のギターリフが鳴った瞬間、フロアは歓声に包まれ、これから始まるライブが一層楽しくなる気持ちになった。そんなワクワクで迎えたライブは「CRY OUT」からスタートし「DISCORD」へと続いた。拳を突き上げたり、体を動かしたり、パンパンのフロアが揺れるようだった。MCでの「このLUPINUS ROCK FESTIVALの中のガールズバンドの中で1番になる!」と強い思いに応えるように「Utopia」のときのフロアのサークルピットやモッシュピットの盛り上がりは特に凄かった。ライブハウスにいる全員でTRiDENTを1番にしたいという気持ちが伝わってくるようだった。そんな熱いライブもラストの曲になり披露された「Never ending」。走り続けるTRiDENTの道はまだまだ終わらない。LUPINUS ROCK FESTIVALを通じてたくさんの人にTRiDENT、そしてガールズバンドのカッコよさが伝わったことだろう。 3/24(金) yutori@Spotify O-Crest :chef's presents『東京晩餐会6』のトッパーを飾った、yutori。まさかのchef'sの「ヒーローコンプレックス」のカバーを少し披露するというライブの幕開け。Vo.Gt.さとうの歌声で聴く「ヒーローコンプレックス」に鳥肌がたった。そしてyutoriのライブは「音信不通」からスタート。「モラトリアム」の最後の歌詞 "青い春の音、響いた" の後の吐息、何度聴いてもドキっとさせてくれる。この日筆者が驚いたことのひとつが、Vo.Gt.のさとうの演奏中のフロアの盛り上げ方だ。yutoriの初ライブから観てきているが、フロアの拳や歓声を煽る姿が、フロントマンとしてこの日は特に凛々しく輝いて見えた。 3/24(金) osage@Spotify O-Crest :chef's presents『東京晩餐会6』に続いて登場した、osage。ライブは「letter」からスタート。2月にリリースしたばかりの1st Full Album『23=』から「ガラスの靴」、そして疾走感の「Greenback」へと続いていく。音楽は時に危険なものになるかもしれない「最終兵器」、ダークな雰囲気のなか体が自然と揺れる「フロイト」と濃密なセトリを披露していく。MCでは『23=』のリリースツアーで4月から23ヶ所を回ること、その初日の千葉LOOKでchef'sのGt.フルギヤのもう一つのバンドのペルシカリアと対バンするから、フルギヤファンは是非遊びに来てね、と優しい先輩の一面も見せてくれた。後半戦は『23=』収録の中で大切な曲のひとつ「hanauta」、『東京晩餐会』の軌跡と重ね合わせて演奏された「スニーカー」、ライブの代表曲のひとつ「ウーロンハイと春に」へと続き、「最後の90秒間を俺たちに!」から披露された「夜明けの唄」でライブハウスにいる全員で拳を突き上げて、ライブは幕を閉じた。 3/24(金) chef's@Spotify O-Crest :chef's presents『東京晩餐会6』のトリを飾った主催のchef's。「SHOW TIME」が流れ、フロアの手拍子と共に、メンバーがステージに登場。ライブの幕開けは「アポロ」からスタート。だがここでまさかの1曲目でギターの弦が切れるハプニングが起きる。本当であればそのまま流れで「月面不時着」へと続く予定だったが、ギターを交換することになったが、この中断も上手く対応し「月面不時着」へと繋いでいった。その後は曲間を持ち前のセッション力で綺麗に繋いでいき「Ci(n)der era」、「おおかみ少年」へと続いていく。MCではVo.Gt.ヨシダ アヤナとDr.いぶきの大学卒業の話題に触れ、フロアからは卒業おめでとう!の声も。しかし、まさかのDr.いぶきはこの日が卒業式だったので式には出られなかったとのこと。chef'sのMCは毎回和ませてくれる。後半戦「スピンオフヒロイン」から始まり「チャップリン」「Hamlet」「huit」へと続く。途中、アドリブなのかGt.フルギヤからBa.maroにセッションの振りが与えられ、Dr.いぶきと見事な掛け合いを披露した。持ち曲全てを詰め込んだセトリの終盤「ほとぼり」が聴けたのは筆者としてはとても嬉しかった。本編ラストはフロア全員で拳を突き上げて「ヒーローコンプレックス」を楽しんだ。そしてアンコールでは「いとをかし」を披露。この日以降、ライブ活動はしばらくお休みとのこと。また #おいしいおんがく を堪能できる日を楽しみにしたいと思った。 3/29(水) ルサンチマン@渋谷WWWX :DVD発売記念ツアーのファイナルはメンバーがフロアで演奏するフロアライブでの開催。メンバー4人が向かい合った状態からこの日最初の一音が鳴らされた瞬間にフロアは拳で一杯に。1曲目は「荻窪」。通常のライブとは比べられないほどメンバーの距離が近く、臨場感がハンパない。曲間もアグレッシブな演奏で繋いでいくのでもう目が離せない。スタートから約30分駆け抜けて最初のMCで『やばいっしょ?伝説的な日になるように、いきましょう!』と観客を鼓舞。中盤には「老いても」などでライブに緩急をつけたのも束の間、新曲「なさけないうた」や代表曲「大団円」「心配事」を連投。待ってましたと飛び跳ねて喜ぶ観客たち。ボルテージは最高潮。その勢いのまま本編最後は「いやいやいやいや」で締めくくった。アンコールでは初めに披露した「荻窪」をもう一発ぶち込むなど、ライブハウスでしか体感できない熱狂が詰まった伝説の夜だった。 3/30(木) This is LAST@Zepp DiverCity :年明けすぐから回っていたツアーのファイナル公演。いつも通り3人で目を合わせ声を出し、この日のライブは「愛憎」でスタート。彼らの得意とする世界観を凝縮した1曲で一気に引き込むと、前半は「恋愛凡人は踊らない」「もういいの?」など疾走感あるロックナンバーで盛り上げていく。中盤には最新曲「#情とは」、最小限の照明の中で歌い上げた「結び」など、しっとりと聴かせてバンドの様々な表情を見せていく。後半は「ひどい癖」で再び拳が上がり、本編ラストはとびきりキャッチーでハッピーな「オムライス」。手拍子と歌詞のワンフレーズをみんなで叫ぶなど、大盛り上がりで締めくくった。アンコールではVo.菊池陽報が本編で泣きそうになったと明かす一幕も。ツアー直前に危機が訪れるも、バンドを前に進める覚悟で完走した彼らはここから更なるステージに進んでくれるに違いない。
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