小高い丘から海を見ていた 降り注ぐ眩しい光受け止めて 困らせてしまおうと何も告げずに 飛び立った異国の地の風は 優しかった ふわりふわり風任せに 東の故郷、西の故郷へ 風はいつでも旅人達を 迎え入れては送り出す 孤独なひとり テアトロの舞台で歌を口ずさみ オリーブの香りは街を包み込む 迷路に迷い込み彷徨う 僕が見た夢の地図は 遠い昔の話だった ふわりふわり風任せに 東の故郷、西の故郷へ 風はいつでも爽やかに 僕の心を洗い流す 今はひとり ふわりふわり風任せに 東の故郷、西の故郷へ 風はいつも清かに ありふれた街の ありふれた男でいたい