すべてを失ったときに 「すべてはこれから」と 涼し気な口元で告げた そんな君が眩しい ただひとつの事に傷ついては 現実は繰り返す悲劇 その心の窓を曇らせても いつもと変わらない君がいる 誘いの風は 君の傍でいつも香り続けている その流れに乗り君は先へ行く すべては心で始まる 初めから決まっていたこと それが運命だと 後ろ向きで生き続けた そんな僕が悲しい 当たり前のことがそうでなくなる 現実は荒れ狂う海 ただそれでも今を越えられない もがき苦しむ僕がいる 誘いの風は 僕の傍でもそう香り続けている でもそれに気づかずに時が 過ぎてゆく 焦る気持ちが僕を責め立てる それぞれの場所で それぞれに生きてゆく 簡単なことが 難しく思えてならないけれど すべては心で始まる 長い長い道のりを歩いては どこか遠くを見つめるだけだった 忘却の中で生き続けるよりも ありふれた場所で笑いたい 誘いの風は 君の傍でいつも香り続けている 僕の傍でもそう香り続けている 芳しき香りは未来へ誘う すべては心で変えられる ただ強くあればいい