廃した鉄の輪 ただ ひた回る跡 隠すように 冷めた熱が言う 絵空事 丸ごと 焚べて 軸受け 願いを止めて 世界を回すだけか 仮面を配る壊れた街を 捨て去って 御伽話を何度もしよう カラカラ 乾いた 血が包む話 割れた車輪を忘れるような まだまだ 我儘 聞きたかったよ 御伽話を何度もしよう 徒花 枯らした 錆びが喰う話 掛けられた呪いを 解くような 馬鹿げた彼方へ 行きたかったよ 融かした未来を焚べた お前 最後の火が尽きる 回し切った輪郭 見ないように 泣き声を探す 絵空事 最も望んだ 姿 光の外 ふりして満たすだけか 己を刺す壊れた杭を 打ち捨てて 御伽話を何度もしよう カラカラ 乾いた 涙の話 割れた日々も救えるような 淡色の昔を観ていたかったよ 御伽話を何度もしよう ただただ 絶やした 心の話 羅針盤の軸が外れるような 七色の楔を打ちたかったよ 融かした未来を焚べた 姿へ 愛を 消さないで あの日忘れた 嘘をもう一度 まだ輝いて 涙と叫び 焦がすほどに 愛よ 止まないで あの日語った 嘘に塗れよう 最後の会話を 永遠に続けよう お前と二人 融かした未来を焚べた お前
