どんな色の花が 咲くだろう どんな色の蝶が舞うのだろう 鏡に映るドアの向こう おとぎ話を夢見てる 朝の光に溶けてゆく お星さまに手を振ることなく 開かずの引き出しに眠る ダイアモンドを信じてる 見えない、見えない、 見たくない。願っていたい。 描けない絵を、浮かべたい。 どうして、どうして、 騙せない騙し通せない? 僕なのに 空の青を飲んだような ひろい湖を覗き込めば 水面に映る 僕の顔が ぽつりぽつりと、壊れてゆく どんな色の花が咲くだろう どんな色の蝶が舞うのだろう いない誰かを、眺めている 冷えた椅子に問いかけてる いえない、いえない、それでいい。 ほこりまみれの尊い秘め事、 みたい。 どうして、どうして、 わかるのにわからないふり を、していたい。 蕾も、蛹も、見たくない。 臆病でいい。来ない春 に、恋をして 夢見て、夢見て、火を 付けた。 誰より 願った、 僕 だった。
