君の消えた 2階の部屋に 誰かが住むんだろう 僕らを張り替えてくんだろう 錆びたギターの弦や 窓際並べたワインコルク そこにはない 選んだ日々はまだ仄暗い 運命とよく似た偶然を 繋ぎ止めるためなら 慣れない嘘で呼吸をした ふぅ、はぁ。 君の口紅色に焼けた夕陽 ニヤけた僕にその唇で空を作った日 君の瞳の色に寄せられた日々に まだ生きていたい 月を掴むように馬鹿げていたい あぁ、命枯れるまで 君は消えた 右心房は誰に 預けたらいいんだろう 代わりなんていやしないだろう? 替えたギターの弦は 煌びやかに鳴ってるはずなのに 物足りない 心の錆が未だ、剥がせない 運勢も占いも当然のように信じては ハズれた 神に委ねるまでもなかった はぁ、うん。 「君を愛してる」と伝えたあの日 いや、それは無理。 夢では口で言えたって話 耳を口紅色に染められた日々に まだ生きていたい 6ヶ月目みたいにじゃれていたい あぁ、なんて後悔だけ 割と長い間捨てられなかった 歯ブラシに寝巻きにアルバム 君と僕と。ふたりのetc 昇り沈む陽を数えては 取り戻せない訳も自然と増えてった ひふみよいむなやこと 君を手放す日の路地裏光 薄肌色の柔肌掴み損ねた手左 君の口紅色流れるこの身 溢れる限りズレなく狂いなく染める 常に 数多瞳の色に染められる前に 君と生きていたい 夕陽に照らされる皺を数えたい 命枯れるまで 君の消えた 2階の部屋に 誰かが住むんだろう 僕らを張り替えてくんだろう