なんでもない よく晴れた日の木漏れ日の 中を歩く君を見てた 「なんでもない」 笑って誤魔化したけれど あれはきっと永遠を夢見てた日 強い雨の日風の日には その温かな両の手を 片時も離さないでいて どうしようもないくらい 暗い日々は全て 今のため これからのふたりのため 鏡の中 テレビの中 夢見てたあの景色が今 広がってるんだ 胸に奥まった 妄想じゃないんだ 振り返れば必然だったような そんな気がするんだ たやすい言葉ほど言えない 言えないけど 君になら言える気がしてる 恋ではない 愛と気づけた冬の日の 頬を撫でる温かい手 故意ではない 抜けない忘れ物癖を 呆れ顔でそっと そっと 許してくれた君 カエルやハトが嫌いだとか お互いの好物はなんだとか 君のことを一番に知っていたい 他に何もいらない 消えない愛のすべてできるだけ かき集めて生きていたい 決して曖昧にしないで 言葉、体、仕草で伝えて 大事な記憶には名前つけ保存で 腰曲るまで忘れないで 今際の際 美化するのが 馬鹿馬鹿しいほどに 愛してる、だけを繰り返して 鏡の中 テレビの中 夢見てたあの景色が今 広がってるんだ 胸に奥まった 妄想じゃないんだ 振り返れば必然だったような そんな気がするんだ 木漏れ日の中、まどろみの中 夢見てたあの景色が今 広がってるんだ 両目を瞑っただけじゃ 消えはしないんだ 目を覚ませばその隣で君が 微笑んでるんだ たやすい言葉ほど言えない 言えないけど 君になら言える気がしてる 今だから言える気がしてる