君のね、 無駄がないようで無駄しかない 仕草と言葉が好きだった それは遠い記憶で吐息もない 吸う音すら聞こえないや 日々のね、君が流すプレイリストが 心の天気予報だった それはあまりに正確過ぎて 口角は右下がり なだらかでゆっくりな生活は 君にとって連続で歌われる バラードみたいでさ さよなら、さよなら わざわざ口にしなくてもいい 「最後だから」 と名残惜しくさせないで 今更、今更 だらだら言い訳しなくてもいい 歌われ尽くした さよならセットリストに ずるいね、君を音楽で言い表せば MCの上手な人だから この先もきっとひとりじゃない 曲みたいに組み替える 華やかには届かない生活は いつの間に早送りされている 君みたいな人には 口ずさみ続けられた メジャーな失恋ソングを セットリストにしたならば イタ過ぎて、女々しくて さよなら、さよなら 花束みたいな恋じゃなくてもいい なんてベタな強がりじゃ隠せないね 涙は、涙は さよなら、さよなら だらだら人を泣かせればいい 別れを告げた さよならセットリストに 君をね 悪く言うだけじゃ進めないから 心臓のBPMを上げた 走っても追いつけはしないが 裾くらいは掴めるか