夏のお土産に あなたがくれた 真っ白な 真っ白な くまの石鹸 ずっと大切にしまっていたけど バスルームに下ろそう 泡を立てよう 洗うたびに 角がとれて 揺れる泡の 向こうで まぁるく まぁるく なってゆく 会えなくなってから 月日はまた流れ ゆっくりと おだやかに 泡となってゆく 触れるたびに 角が取れて 濡れる指先でなぞる 小さく 小さく なってゆく ホラね 顔も 分からなくなってゆくでしょう 洗うたびに 角がとれて 揺れる泡の 向こうで まぁるく まぁるく なってゆく 小さく 小さく なってゆく まぁるく まぁるく なってゆく 小さく 小さく なってゆく