Track by山内文貴
焦がれてなんぼの夕陽の中 いつかのようにきっと染まってゆく 走っても速かった男前が この前どっかでなんかやった そんなことがあるはずがない 田んぼの稲穂が揺れていた 誰かわかんない人に抜かされた ピアノを弾かせたら 右に出るものがいなかったあの人が この前どっかでなんかやった そんなことがあるはずがない 平野の里山は色づく これと言ってなんか隠すこともなく 遠くに消えてゆく人影 二度と会えぬような空の赤 田んぼにまた生まれたら そんなこともあるはずだ