長いこと海を見て潮の香りが染み 付いた 波の随に漂う記憶を消して 昔のことは全てゴミ箱に丸めて 捨てた なんて言えないくらいには センチメンタルで いつだって 大嫌いな自分と サヨナラするための練習 手を振りながら引き攣る顔で笑って じゃあね 希望と呼ぶには頼りないけど 昨日の僕には足りなかったもの 一人の夜しか気付けないこと 一つ一つが大切だってこと やっとわかった もういくつ歳を重ねて罪の臭いが 染み付いた 時の狭間に別れた友も忘れ 昔のことは全てゴミ箱に丸めて 捨てた なんて言えないままいつまで 過ごすのだろう 今だって 自分が可愛い自分が大嫌いだなんて 自己矛盾に躓きながら食いしばって じゃあね 希望と呼ぶには頼りないけど 昨日の僕しか出来なかったこと 二人の夜更けに残した傷と 一つ一つが大切だってこと やっとわかった 海風に漂う感傷に居心地の良さも 覚える頃に 砂の上に夕陽が残したシルエット そうだよな もう行かなきゃ 明日が待ってる じゃあね 希望と呼ぶには 頼りないけど 昨日の僕しか見れなかったもの いつかの未来に託した今日も 一つ一つが大切だってこと やっとわかった やっとわかった
