ふいに吹いた風は 気づけば熱を帯びて 賑わう街 散らばる光 そっと私の手を引くように あんなに欲しがってた 新しい季節はなぜか ひとりじゃない だけど寂しい ないものねだり また繰り返し そうやって 時は過ぎて いつの間にか「今日」は 振り返る「昨日」になる 仰げば 青空 一度きりの輝きを 絞るように 深く 深く 擦れた葉の音は きっと誰にも聞こえない 小さくて 意味もなくて だけど いつかそれは かけがえのない日々へ そよぐ風はいつも 新しい瞬間を彩る ふと思い出す 君は元気かな? それならいいよ それならいいんだ 夢も見た 恋もした その一つ一つでまた私が生まれてく 触れてきたすべてに 色をつけてくように 同じ私はどこにもいない 仰げば 茜空 一度きりの輝きを 絞るように 青く 青く 擦れた葉の音は きっと誰にも聞こえない 行かなくちゃ 行かなくちゃ いつか愛せるように かけがえのない日々を