いつからだろう あの道を 通学路と 呼ばなくなったのは 一年中を過ごしていた 楽しい絵はがきを みんなで書いた 川沿いの家々が日暮れと共に 見えなくなってゆく バイバイを言えば おかえりが今も 聞こえてくる 戻りたくて 戻れないあの道で 幸せだけが歩いている 今の暮らしの中ではもう会えない とめどない毎日 だれも言わないことだけど あの家へ帰りたいよ 夏が来れば庭先には 水巻してできた虹のプール 隣の家々は無限のジャングル 赤い実をとって 自転車に乗せた ただいまが 今はもう言えない 時はめぐる めぐって離れてゆく 景色の中で少しずつ 灯りのない窓が僕を呼んでる 月よりも空の下 戻りたくて 戻れないあの道は どんな夢でもつくれていた 明日もきっと 知らない子供たちが 通る通学路 戻りたくて 戻れないあの道で 幸せだけが歩いている 今の暮らしの中ではもう会えない とめどない毎日
