ちなびく太陽の鬣よ 生も死も魂さへも ..... 頬を伝ふ 淡く儚い軌跡 涙の理由を知りたければ ただ 涙を流せばいい 頼りなき生命の花に 咲いた愛を 餞に 風よ静かに 彼の岸の涯へ いとほしき人に吹き贈れ 風よ静かに 彼の世の果てに コノ歌ヲ 天に冴ゆるは 月独り 現世の夢も まほろしと... 見上げれば 燃え盛る静寂 こころわたり 消えざる想い 紡ぐ言葉 生きた証を 一握りの 刻の欠片 戦いは終わらず 呑むは浮世か あの世の鬼よ いつの夜か 再び盃をともに 還らざる 此の魂 希くば君へと とどけ 風よ静かに 彼の岸の涯へ いとほしき人に吹き贈れ 風よ静かに 彼の世の果てに いとほしき人に吹き贈れ 風よ