噎せ返るほどの 悪意を吸い込み 吐く息は白き儘 漆黒く染まる 殺しあい 惹かれあい 命涸辛に 老いさらばえ 卑しく 舞踏れ 生きとし生けるものに 憐れみを 一度踏み込めば 二目と拝めぬ 三千世界を咒ふ 鴉が牙ァ牙ァ 奪いあい 響きあい 息も絶え絶えに 魔除い 彷酔い 淫に 祈祷れ 生きとし生ける獣に 憐れみを 「嘗め腐った 舌先で 小賢しく囀るな」 生きて 晒して 炎の中で 笑え 嗤え この躰を焼かれながら 飛んで火に入る...「灰左様なら それでは いづれ」 生きとし生ける ノケモノに あわれみを 人類を 憐れむ 歌を