明快な情 華と散った 警戒は不要 免れた陽 立場は弁えていた 活路も見出せず只 端々に表れた 末路を予感させる 焦燥感 衣は誂えていた 立つ鳥に 濁される前に 否 衣は濁されていた 無意識の素振りだけが 虚しく優しく 冷たく薫った 鼻腔に広がる 柔和で熱い残り香 消え去って 弧を描いて 逃げ出して しまうが良い 業に反し 無常な障壁 気丈な笑みで 砕いて 技巧を発す 異常な性癖 在らぬ思想に 乾いた接吻を 脆弱性 曝け出して 手を取って 徒に迫った 難儀を連れ出して行け 泣いてなんて いないでずっと 気丈な笑みで 突っ立って 昨日を脱す 偽装は万全 誰が為の 疾走なのか 衣は破かれていた 美意識の欠如だけが 激しく切なく愛しく 虚しく優しく冷たく 寄り添った 重ね合って 気を張って 閉じ込めてしまうが良い 正確性 削ぎ落として 手を取って 徒に迫った 終止を蹴飛ばして 大喝采を浴びる日を 待ち望む青春の一頁を 怯むことなく断固 破り捨てる覚悟を 持ち合わせた 満身創痍の日常に 関心失わない様に 感心したいと思う故に 全身の期待込めて 鮮烈。