さわるのためらうのは 隔たり忘れていたいから ありえないもの 夢みてる 昔は気付きもしなかったもの 寂しさものともしないで 打ちひしがれるのすらさぼって いつまでもひっそり怖気づいて そんなんじゃそりゃあそうよ 蛍を宙に放すように 抱きしめてあげられたら そんなに嬉しいことはない いいえ、 放たれるのはもしやわたしの方 隙間なく抱き合えば 確かにふたりを繋ぐ熱 熱がまざるは境目 わからないことひとつもなければ 目頭から伝う夕暮れに 耳澄ますことさえつらいかもね まだない身のこなし方 捻り出しては教え合いたい 蛍を宙に放すように 抱きしめてあげられたら そんなに嬉しいことはない そうね、 放たれるのはむしろわたしの方 今と今 透かし重ね 確かな遠さをそっと測るの