街を見下ろす丘 ガジュマルの木陰 無邪気な指切りで 交わした約束 あの頃の二人は あまりに幼く キレイなものだけを信じていたね 暮れゆく街並み 夕日の小唄 西日に照らされのびる影 アナタのその肩に 舞い落ちた赤い花びら あの日は名前さえも 分からなかったけど バンシルーの実香る 木漏れ日の庭で 秘密を分け合った 遠い日の午後 教会の鐘の音 響く朝に アナタは天使になりました アナタのその肩に 舞い落ちた赤い花びら あの日は名前さえも 分からなかったけど 思い出のかけらチクリ 胸の奥で今も痛むけど 月日は何も言わず 過去たちを葬ってく そよ風に蘇る 変わらぬアナタの面影 あの日の帰り道に 咲いていたでいご 今年も咲き誇る 街を見下ろす丘 ガジュマルの木陰 もう戻らない日々と アナタが眠る