透明 弾ける泡 露に溶ける夢は遠く 高架下 凪いだ夜 揺れながら 見つめあう背丈 離れ 爛れ 冴えた目まで雨に降られ 褪せたカーテン 目が合えば 突き刺す 無垢な防衛反応 肩を濡らす雨が冷やかす あたしはアリスだって 黙って立って待ってて 今からなら間に合うから 貴方が花だったら 許せたな 怨嗟 あふれる声 喉に絡む灰 咳き込み 涙して 濡れた胸 焦げた肌 息を吸い 沈み まるで水面、皮下の稲穂 天岩戸 雨音 窓の外 伏せた眼は 啄む これが正常だろうか あぐねたまま手探りをする 虚ろな愛歌って 黙って這って行ってね 貴方ならまだ身になるから 体が果敢だったら 行けたかな 連打 儚く消えた泡 まだまだ ただ空 からから 笑いなさった 嫋やか気取ったまま 逆さ言葉 呑んだまま 連鎖 ふくれる声 朗らかな顔が 映り込む 怒りで 震えた瞳