ほらほら見てごらん あの猛毒を あの牙を あたしはもうすでに刺されてるの 深々と ゆらゆらとただ酔う 海の中を彷徨う ふらふら根無し草 海草のようにとろけるの くらくら眩暈がする 無刺激の闇の中 ひらひら手を伸ばし 餌を求め漂うの いくら求めたとて何もないの この青 ひろく虚しく暗い寂寞が錆びてゆく 倦怠が身を包む 誰のせい?気のせい こんなことならいっそ溶けてしまえ 月となれ [A Moment of Hesitation] 滑稽に 流されないように必死なあたし [To Hesitate about Destruction] 儚く美しくなるの イルミネーション ただただ落ちてゆく 透明な水をかきわける 七色に光るあたしをもっと見て 欲しいのなんて言えるようになって 退屈に耐えてみて その先にいる私 水圧に負け潰れる [Inducement to the Deep Sea] 本能に惑わされないように 必死なあたし [Compulsory Integration] 全てが溶けてゆく闇も愛せる 気がした