おまじない

歌詞

透明になって隠れる算段で潜る 布団の山 ちょっと滲む世界と混じってとける 心 行進するささやきの軍団に溺れる 滑稽な手 どうぞ 消えた僕らは置いてって じゃまたね 沈む陽が刺さったカレンダー マルを上から消す大きいバツ タイムオーバーで顔隠しておやすみ 悪い夢見ないようにおまじないかけ ておいて 警鐘止めて夢の奥の奥へと ただ今は 抱えた膝のぬくもりで 寝息を湛えて 透明になって逃げ出す算段で 心を切っていったら もうどうしようもないくらいまで 付けていた創傷 そうだった こんなはためく 陽光もあるのにわざわざ 後世に残すような 歌なんていらないな 泣き腫れた墓標をなぞって 慰める両腕は透けていた 意味は無いよ 裏も無いよ 濁るキャンバスで 跳ね返す光の色が瞳に染まるだけ 僕ら悪い夢から覚めますように 言葉だけ合わせた 見えない手のひら ただのおまじない