柔らかな素肌に滑らせた 鼓動が息をする お気に召すままに貪って 全てを壊してほしい カーテンの隙間から覗いた 現実を隠すように 「離さないでね」と囁いた 唇 塞いで 夜明けの静寂 触れていたかった 点と点を 繋ぎ合う 起こさないように 離れないように 「例えば時間が止まれば」 「出会い方違えば」 どこかでまだ 期待しているからでしょうか 燃えれば熔けてしまうような キャンドルみたいだと あなたが笑うと嬉しくて 哀しいの 足したり引いたり 割り切れない日々も 傍にいるそれだけで 幸せだって思えていたから 「匿って」 めかした服を取り去って重ねた 体温が 惰性を喰むだけの関係だとしても 思わせぶりな態度でも 燃え滓みたいでも あれはきっと恋だったから 嬉しくて 哀しいの