8月の最終日 東京はまだ暑いだろう 画面の中また 見たくないものまで流れる 秋の匂いが近づくあの頃 君が僕を必要としてたの わかっていたよ 僕に出来ることなんて無かったと 思うんだ 君は弱いし すぐ逃げたがるだろう そんなところを許すように頭を 撫でた ごめんね違うんだ もう諦めていたんだ 僕は僕が一番好きで 君は君が一番嫌いだった 長い長い時間をかけて 紡ぎ出した小説の最後の頁で 出逢うこと なんとなくわかってた お互い変わらないなら いつかの花火大会の帰り道みたいに 君に歩幅を合わせたりはもうしない よ 幸せだったこととはまた別の話 君は僕が一番好きで 僕は君を一番嫌いにもなった 僕は僕が一番好きで 君は君が一番嫌いだった 8月の最終日 東京はまだ暑いだろう 画面の中また 見たくないものまで流れる