痛み止めは欲しくないよ もう少しで傷痕になるから 思い出す光る街並み 彗星の様な歳月を 鮮やかなまま、ねぇ 痛みを抱きながら 夢が醒めても、大丈夫だから 心配しないでね 瞼、焼いた、君の残像 溶け出す前に掴まえるよ 感覚だけを頼りにして いつか輪郭がぼやけても 誰も追いつけない速度で 彗星の様に擦り減らす日々が 無いよりはマシな僕の事 笑い飛ばしている様で 惰性で落とす灰の様に 物語性の無い日々も 縋っている筈のあの夏を 思い出す為の酩酊も 有り触れた易い幸福な未来を 幸せと感受出来たのならば どれ程良いのだろう、ねぇ 優しくなれたら歌えるかな 君の事も夢みたいな歌も 言葉に滲む諦念も 間違いも愛していける様に 夏の終わり、その霹靂に 刹那が湿気て僕は少し 胸が痛んでしまうのを よだかを見上げて誤魔化して いつかきっと僕らの事も 目紛しい砂時計に 彗星の様なスピードで 忘れ去られてしまうかな、ねぇ