夏の帷が急かして 少し空気が澄んでいって このまま離れ離れて 2人は深く息を吸って 夏を止めてしまえたら 正夢も呼吸もいらないから まだ、目覚めてしまう前に 恋人よ、ただの夜に 何度でも魔法を掛けてみせて 目眩がする程の痛みも 分かち合う幸せも いつか解けてしまう魔法なら 私はずっと平行線だから この夏が止まるそれまでは 少しだけ交差して 離れ離れてしまえば きっと変わってしまうのかな 胸の痛みを茶化して 深く吸い込んで息を留めて 平然と不安定な僕ら 優しさを抱きしめて眠るまま 目覚めに怯えている 恋人よ、ただの夜も 何度でも魔法で溶かしてみせてよ 目眩がする程の思いを 分かち合えたのならば 恋人よ、ただの夜に 何度でも魔法をかけてみせて 目眩がする程の痛みを 分かち合う幸せを 恋人よ、独りの夜も 何度でも魔法で溶かしてみせるよ 目眩がする程の痛みも 分かち合う幸せも いつか解けてしまう魔法でも 私はずっと忘れはしないよ この夏が止まってしまっても 少しだけこうさせて