檻の中から見える光は 無駄に明るく誘っているようで 僕が身をおく 世界の色とは 比べるまでもなく異なる宝石 夜になれば星は笑うし 呼吸なしでも生きていける 噛みついて噛みつかれて 奪われて大声で泣いて 奪われた物取り戻したくて 泣き疲れて気がついた 本当に大切な物だけ その手に残る 外の世界は酷く汚れて 自分の色さえ見失いそうで 目に見えるものだけ信じるわけには 僕にはとてもできそうになかった 他には何も欲しくなんかないよ 本当に大切なものだけ 君がただ隣で笑うだけで良いから 呼吸をするように 当たり前のように 噛みついて噛みつかれて 奪われて大声で泣いて 夢の中でも忘れられなくて 消えかけた想いの中で 輝き止めない光のように そんな 噛みついて噛みつかれて 守りたくて必死で抱きしめて 夢の中でも忘れられなくて 錆びついた心の奥 何かが確かに動き始めた そんな気がした