風に揺れる雲が遠い先を見つめ 僕は少し先の未来を想像したんだ 水に映った影が近くで手を振って 泣き止んだ空は優しく連れ出した 忘れないように 刻んだときはすべて 消えないように そっと手に受けた 踏み出す理由は 今は不確かなまま 気にしないふりをした 手つくりの地図に 記した未来(さき)はいつか 訪れるものと どこかで信じていたんだ 包んだはずの光は気がつくといつも 何もなかったように 脆くも消えていく 忘れないように 破れた地図を片手に 選んだ理由は簡単に崩れて 見上げた空に優しく照らすような 明るい三日月 閉じた瞳の奥に映るものは どれひとつ触れられなくて 迷った先で踏み出せない君は 失うことすらできずに 君だけに見せたいんだ この景色の先に映るすべて 忘れないように 刻んだときはすべて 消えないように そっと手に受けた 踏み出す理由は 今は不確かなまま 気にしないふりをした