「穢れを知らない星。 無邪気なまでに純白で、 どんな色にだって染まれる世界。 願うものがいないから、 神さえ存在しない。 これをキミは、 退屈と感じるだろうか。 感情が生まれる音が聞こえた。 ――ねぇ、これからどうしたい?」 記号の海 欠片は満ちた 永遠に続く幻想はない けれども新たな夢は 生命は芽吹きはじめた めくるめく物語が また生まれては消えていくんだろう 目を開けて さあ、始まるよ 夜明けだ ここから視えるものが全てじゃない "想像以上"が溢れる だからこそ愛しい あなたにはもう会えないけど 蒼く刻んだ旋律は 残響する このセカイにまだ線はない 国境も常識さえも 心の数だけ意味が生まれて 明日を象る とめどない物語を 飽きることなく糧にするんだろう いつかまた観測される日へ―― 全てを覆うような暗闇も 眩く視界を奪うような 輝きもいらない あなたと繋がれる記憶 只そのために旋律を紡ぐの 喪失感は潰えた けれど充足感もなく 歩む 終わりの先を越えた未来へ きっと答えはその中に―― 遠くずっと遠く 滅びた場所で 無数に光る 物語の欠片を探しだしたよ 幾つの死 幾つの夢 越えてきただろう 手にしてきた真実 忘れないでね 忘れないから 今視えるものが全てじゃない ほら、物語は連なる だからこそ美しい あなたはもういないけれど 無数に奏でた 旋律はrefrain 鳴り止まない また残光が――煌めく 「空から降り注ぐものは光だけ。 それは感動的で 美しいものだろうか。 それとも悲観的な 物悲しいものだろうか。 旋律は大なり小なり感情を 揺さぶって、 無自覚に心に居座り続けるから。 忘れたつもりでも、 失ったつもりでも……在り 続けるから」 『ありがとう、忘れないよ』