君との日々が残された この部屋は息苦しすぎるから 思い切って引っ越そうかな ちょうど更新も近かったし 華奢なその手が触れたもの 澄んだ目に映ったものすべて 全て捨てて捨てて そしたら記憶もゴミに出せるかな 皺くちゃなままの布団には あの夜のことが染み付いてるの? 5階には虫が来ないけど 僕が君にとって悪い虫だった? 独立洗面台に立つ 泣き腫らした瞼が不細工だ 少し低めの天井が 萎れた心押し潰しそうだ 窓を開けるのが好きな君 僕は音漏れを気にしすぎる どんな光を見ていたの どんな空気を聴いていたの 遠くの街灯り眺め 一人でよく飲んだこのベランダ 手元で煙を燻らす 君にはずっと内緒だったけど ほっといて 放っておいても 汚れていくシンクは どれだけ磨いても 白い垢が取れない ほっといて 放っておいたら 汚れていく関係 まるで僕たちみたいだったね こんなに要らないものに囲まれ 生活してたんだなってうんざり 本当に必要なものは たったひとつだけだったのに 半年使ってないものは どうせ一年後も使わないんだから 思い切って捨ててしまえ この際だから ミニマリストにでもなれ 下手っぴな包丁捌き 時折見せた不器用な笑顔 を埋めてた白いぬいぐるみ 一緒に観たあの映画 赤青二色二膳の箸 スマホに入れたステッカー 嫌々撮らせたツーショット 緑色した僕の言葉 ほっといて 放っておいても 積もっていく埃 吸い込んで捨てよう 掃除機で隅々まで ほっといて 放っておいたら 積もっていく記憶 ふたり過ごした 塵の塊 ビニル袋溜め込みすぎ 全自動でホコリ溜まりすぎ 君の髪の毛落っこちすぎ 総じて掃除って面倒すぎ ビニル袋溜め込みすぎ 全自動でホコリ溜まりすぎ 君の髪の毛落っこちすぎ やっぱりまだ 「 」 ほっといて 放っておいても 汚れていくシンクは どれだけ磨いても 白い垢が取れない ほっといて 放っておいたら 汚れていく関係 まるで僕たちみたいだったね ほっといて 放っておいても 積もっていく埃 吸い込んで捨てよう 掃除機で隅々まで ほっといて 放っておいたら 積もっていく記憶 ふたり過ごした 塵の塊 全部ダンボールに詰め込んで 新しい部屋では開けずにいよう
