殴られ蹴られ 他所のお父さんの前で 怒鳴られいるのかが分からない 僕はおじさんに 「息子さん元気にしていますか?」 と聞いただけなのに 嗚呼~! ごくありふれた日曜の午後に僕と 妹とその友達の 3人でドラマの再放送を 観ていた時に 友達の脚にふと目が 行ってしまったんだ 「しまった!」と思った…。 妹はそんな 僕に気付いてすぐに友達に 膝掛けして 僕を睨みつけ 「スカートの中見るな!」と 妹と友達とお母さん3人から 一斉に怒られた 今振り返ると当然かもしれないけど 色々ショックだな だけどこれはほんの序章 これから待ち受けてる事を 僕はまだ知らずに狼狽えているけど この後もっと悲惨な目に遭う…。 父さんがここに居なくて良かった もしここに居たら殴られ蹴られそう だけどお父さんは僕が何も 悪くなくても 殴って来る人という 事に気付いてない そんなこんなで 妹の友達のお父さんが迎えに来た 僕は彼女らがあの事を 両方のお父さんに言わないかが 不安になり 何を想ってか 「息子さん元気ですか?」 相手の父さんに僕がそう尋ねたら お父さんは何を想ってか 僕をいきなり引っぱたき蹴り入れて 罵って来たよ 早口で捲し立てる 父さん居なくなれ! 本当そう想うよ 妹が「ざまあみろ」 と言いながら去って行く 母さんは僕を庇おうとしたけど 人間の力じゃ獣を止められる筈無い ちなみに父さんは引っぱたきながら 更にこう続けた 「訳分かんねえ事を何でいつも 言うんだ!? 俺はそんな風にお前を躾けた 覚えなんか無いぞ?」と 僕は只々「ごめんなさい」しか 言えなかったし 想い付かなかったんだよ そのくらい思考回路が 麻痺しいていたな 振り返ると僕の幼少期はこんな 事ばっかりだったな 嗚呼~! 暴力暴言をし終え最後に父さんは 「お前を今日は家に入れねえぞ!」 と 言って玄関の鍵を閉めて 秋の終わりの夜風に 晒されながらこう想った 僕はこの一家といつか縁を切る! 父も妹も僕を守れぬ母さんとも ちなみにおじさんとは大人になった 今でも うちのお父さんと 仲良くしているんだよ 僕は聞いてみたい 「目の前で僕が虐待されているのを 見てどう想いますか?」と…。