隣町ふたりぶらり歩きながら 少し寒いねって笑ったよね もうすぐ訪れる青い春に 一歩届かなかった カップル歩く手荷物スターバックス コートのポケット発掘するように 共に片っぽは手を繋いでる クリスマスイブ鳴らす ding ding dong 雪が降りしきるよしんしんと 静寂と共に暮らす隣人も 過ごす家族団らん囲む ホールケーキを 極彩の夜に 灯した明かりは 見逃すほど消えかかってたんだね 頭によぎるは 無駄に騒がしく 火照るネオンと君の横顔 この町の灯りを一人で見るには すこしばかり眩しすぎるから この町の灯りに照らされた影は もう二度と重ならぬまま もう一度会えたらいいな 一年に一度だけ お天道様が眠りについて 星も人も町もいちだんと光を放つ 銀世界が広がる瞬間がある そこで落ち合おうよ 仕事終わりで腹を空かせた君に とっておきの飯と話を ご馳走するのさ それからさ それから 暗闇を照らしてくれた君の横には お似合いの人がいるのだろう この街を照らしてくれた 君のおかげで 大嫌いな世界が美しく見えたんだ この町の灯りを一人で見るには すこしばかり眩しすぎるから この町の灯りに照らされた影は もう二度と重ならぬまま 隣町ひとりぶらり歩きながら そんなことをまた思い出してる