ふやけた時間が奇妙な音をたてる ↓ 温んだ一雫を撫ぜる身体が要る 素描には俺の姿が霞んでいる ↓ 滲んでいる骨組みを優しく抱く 覚悟が要る 灯下にて迸る 一縷の反射が何も捉えずに消える ↓ 傲慢な瞬間を静かに葬る海が要る 傾いた視界が腐る様に緩んだ ↓ 華やいだ断片を彼方に賭す流れが 要る 実在と時間の境を見ている 点った灯りが沈んでいる 緩やかな死が頬を伝っている 舐める様に揺れる 見解けない夢 挽歌の歌詞が僕を絞め上げる 刹那の光明 醒めずに居て 失墜する惑星の中枢で 緩やかな死が生き急いでいる
