摩耗して薄黒く声が滲む 狼狽える意志は瞬いて腐る 行き場のない沈黙の語が鳴る 絶え間のない塵の中で疼く 摩耗して薄黒く声が滲む 狼狽える意志は瞬いて腐る 行き場のない沈黙の語から 目も当てられない傷が開く 強いてきた僕の旅は 泣いていた日々を隔てた 君は遠のいてしまう 君は遠のいてしまう 淀んでいた街の海が揺れる 枝垂れていた空の葉先が香る 眩んだ末に割れた影 炭と化した身体も摺れる 知情意に蒸れて逆上せてしまう 視界を絆して息を繋ぐ 萎んだ夢に割れた影 君を騙した世界が燃える 悲慟を鳴らし続けるまま 世界を模写して戸を閉ざした
