夢中になって探していた 何にだってなれると思った 誰にだって気を許した それがずっと当たり前だった 背の高いビルも愛おしく思えたんだ 欲しいもので溢れていた 貧しかった心が躍った 思ったよりもやさしかった 不安なんて忘れていったんだ そのまま大人になれたのに、、 少年はまだ知らないでいた 真実はまだ霞んでいたんだ 曖昧なまま触ってしまった 躊躇いもなく触って触ってしまった 自己主張で必死だった 欲しいものが絶えなくなった 夜と明日が恐くなった 身も心も貧しくなった あの高いビルに挟まれた 空の狭さに気づけていたら 少年はもう変わってしまった 真実はもう霞んでしまった 不確かな影に染まってしまった 欲するがまま染まって 染まってしまった それでも誤摩化していた 現実から目をそらしていた あのまま大人になれたのに、、 少年はもうやめてしまった 感じることも向き合うことも 後悔だけを引きずったまま 夢見る街の灯りに打たれて 凍えながら果てのない孤独と彷徨う 触ってしまった 染まってしまった やめてしまった