陰りを拒んだ晴天に すり減る靴底が背を向けた 揺れる水溜りは風の日に 僕らの青の加速度を弾き出した 約束にない暴風雨を 記憶の中に閉じ込めたなら 待ちわびた虹の乱反射で 時計の針が走る 雨垂れが跳ねた雑踏に 物差しの目盛りも宙に舞う 間違えた線が乾くまでは シニシズムなんかに本音を 任せないで 焦点は物語の始まりからずっと 一番眩い光を捉えて離さない 選ばされた退屈な運勢に永遠なんて 似合わない 袖をまくるような強い風すべてが 味方になる 動きだした 雨上がりの街に次に降るなら 希望がいい 天文学的な 確率にすがるだけの日々はもう 古くなりすぎた 眠気が飛び交う陽だまりで 転がる猫の秘密会議に 遅刻の言い訳を託しても あくびすら出てこない 席を立ち上がる瞬間に 傍観を強いる飛行機雲 乱気流もまだ見えないのに 狡猾さなんかで行き先を決めないで 正論は物語の始まりからずっと 一番自由な心に居座り続けてる かざした手が溢した色だけが 空のすべてなんかじゃない 向き合う怖さを取り払えば視界は クリアになる 傘を閉じた愚かさの顛末が例えば ガラクタでもいい 諦めを隠した涼しさを演じ 続けるにはもう暑くなりすぎた 感情は生まれ落ちた瞬間からずっと お手本通りの主語に異を唱え 続けてる 時が止めた騒がしさの日々を小さな 音で始めよう 大切に磨いた思い出は 簡単に曇らない 遥か彼方完成図も今は無造作な 幻でいい 忘れかけた 雨の冷たさをすぐに錆びさせないで 光浴びた綺麗な道だけが 進むための地面じゃない 日陰に隠された摩擦すら踏み出す 力になる 取り溢した悲劇の雨粒が 乾くのはまだ先でいい 未来に割り込んだ憂鬱を 飛ばすための嵐を捕まえに行こう 風は叫んでる今も