思い出がこびりついた街 君はもう居る筈もないのに 喫茶店の二人の席で 運命を待ってる そういえばタバコも辞めたから 洗濯物畳む君に 嫌がられる事はもう無いし 今なら上手くやれそうじゃない? 憧れていた生活から 君だけを引いた毎日は 案外普通に過ぎていった まるで何も無かったように 声も出さずに泣いてたのは 僕がギターを弾いてたから でも全部君の歌なんだよ 電話を掛ける直前で 我に返ってやっと思い出す もう君に会える理由なんて 何一つ持ってないや いつの日かまた出会えたら もう一度君が恋しちゃうくらい 素敵な人になれたら もう一度 「コンビニまで競争ね」と 部屋着で走り出す 君の笑った表情で 幸せの意味さえも 僕は知ったのに 帰り道、幸せの匂い 吸い込みながら 思い出すのは どうしたって君の事で やっぱり今でも好きなんです 「忘れられないんじゃなくて 忘れたくないだけだよ」 強がってイヤホンの ボリュームを上げてみるけど 前髪が気に入らないって 拗ねた君を思い出すのは そっかこれ君の好きな歌だ 君の嫌いなところを探して 気付けば愛しさに結び付けて 会いたくなってる今の僕じゃ なんにも変わらないや 電話を掛ける直前で 我に返ってやっと思い出す もう君に会える理由なんて 何一つ持ってないや いつの日かまた出逢えたら もう一度君が恋しちゃうくらい 素敵な人になるから 思い出がこびりついた街 君はもう居る筈もないのに 喫茶店の二人の席で 運命を待ってる