塞いだ耳に 残るざわめき あの日の記憶 息を潜める 止まらない雑音 かき消されて わたしはここに 居るフリのまま 透明な壁に 遮られながら 出口を探すように キミを求めた 今も 消えない 消えないって ささやく声が 響くこの部屋で ねえ お願い お願いって わたしの音が ただ泣いていた 切り取ったはずの 明日への地図 光の見えない 深みに落ちて 「もう届かない」なんて 誰かが言う わたしはここで 何、探してるの 今も 消えない 消えないって ささやく声が 響くこの部屋で ねえ お願い お願いって わたしの音が ただ泣いていた 今も 消えない 消えないって ささやく声は 消えないまま ねえ お願い お願いって とり乱す夜に 零した涙 静かな音で 包み込んでいた
