読みかけの 物語は 続きがこわいから また今度ね 妄想の中で しあわせにしちゃえ めでたしめでたしの、 ふたり お別れは 悲しいことで、 だとしたら 出会いも 寂しいことだ 何もかもずっと このままでいいのに めでたしめでたしに、 させて それでもやってくる 明日があること 繰り返し続けて、 ただひとつ思うんだ 愛、愛、愛が ほしくなる なんども なんども、 ほしくなる ああ、 バカみたいに自分勝手だ すぐ傍にあるの、 ちゃんと気がついてよ わたし 読みかけの 物語は ページを戻せば 時が戻っていくんだ こんな風に都合よく 生きられればいいのに ずっと幸せでいたいだけ 襲い掛かってくる 時の流れに 少しでも逆らうように 今、歌をうたうんだ 後悔、先に立たずという 取り返せない毎日 ああ、 こんなにも不安になるのは 出会えたってことが 堪らなく嬉しいから 溶けるような真夏も かわいた秋風も しんとした真冬の空も 思い出で溢れていたことを (ここから) 君に贈るよ Bye Bye 春の においがする なんども なんども 手を振るよ ああ、 やっと分かった気がするんだ 愛、愛 愛が ほしくなる なんども なんども、 ほしくなる ああ、 バカみたいに自分勝手だ すぐ傍にあるの、 ちゃんと気がつけたよ わたし 読みかけの 物語を 開いてみたら、やっぱり ハッピーエンドだ