ネズミをおっかけるネコ ネコから逃げるネズミ 笑いながら走ってく チーズのことは忘れてる だれも知らない真夜中の 街のまん中の物語り 家を飛び出して走る 床屋を抜けてドラックストア ミュージックホールにすべり込む ピアノの上を走ってく だれも知らないメロディが 流れて消えた物語り 「おまえの夢をおれにきかせて」 ネコは叫ぶよ 「あんたの愛をぼくに見せてくれ」 ネズミは返す どこまでもどこまでも夜を走ってく それから仲良くねむるのでした こわれたピンボールマシーン 汚れた街角暮らし 貧しい人も金持ちも 夢という十字架にかけられる ボーリングのピン倒し ネコとネズミはかけて行く お月様もねむってる 神様だってねむってる 街はまるで死んだように やさしい顔で横たわる テレビの中は砂嵐 それが夜という物語り 「おまえの夢をおれにきかせて」 ネコは叫ぶよ 「あんたの愛をぼくに見せてくれ」 ネズミは返す どこまでもどこまでも夜を走ってく それから仲良くねむるのでした それから仲良くねむるのでした それから仲良くねむるのでした