「もしもあたしが 言葉を忘れて 祈る事さえ出来ずに居たら どうかあたしを殺してください。 傷付けてしまう前に」 雲が流れる まっすぐ ゆっくり いつもの坂道 並んで歩いた 記念日に買ったメッキのペアリング 初めてキスをした 明日も逢えるからと 小さく手を振った 夕暮れの公園に 咲いていたのはアルメリア 光を奪われた裸足の少年は あたしを見つめてはこう言った 「どうして泣いてるの? つらい事があったの?」 「もうすぐ花が咲くよ。 だから泣かないで」 「ドウか アたシヲ コロしテ くだサイ」 今も鳴り続けてる キミが好きだった歌 さよならも言えないまま ずっとずっと言えないまま 昨日食べた夕飯も 放課後の匂いも 帰り道のお喋りも 大好きな笑顔も みんなみんな消えてく みんなみんな消えてく 忘れたくないのに 消えてしまう 今も鳴り続けてる キミが好きだった歌 歌いたくて歌えなくて 潰れた喉を掻き毟った 明日も逢えるからと 今も鳴り続けてる