朝の光は 小さな部屋に残って 窓辺の花と あくびの猫を触った 夜の匂いと 甘く柔らかい頬が 指の隙間から こぼれる 風が雲を纏い吸い込んで 季節を呼ぶ 誰も知らない 小さな部屋に残って 雨音の中 ぬるいからだを抜けて 夜の向こうで ふたりの今日が終わる時 痛みは重なって ほどける 風がやさしい君を連れ去って 季節を呼ぶ 抱きしめた熱で 夕闇を溶かして 言葉も忘れて眠るの 心ごと預けたら 目を閉じて 見つめてその手を繋いでて 暗い渦の中でも 言葉も忘れて踊るの 心ごと預けたら 目を閉じて 見つめてその手を 繋いだら 暗い渦の中でも 生きてゆける いま此処で