十年経ったら 今日のこと 忘れてしまうかな 桃色の花が 上着のフードに忍び込んで 折り重なった 二十年経っても 今日のこと 忘れたくないけど 鈍行列車は僕を乗せたまま駆け出し て 君が泣き出した 花びら はらはら まるで僕らは初めから 全てを失うために生まれたみたいだ な 三十年経ったら 面影も褪せてしまうかな よく見れば鏡の奥に立っている僕だ って あれ? 誰だっけ? 四十年経ったら もしかして骨だけになるかな 葬儀の列に君が来たところで 遅いって もう灰になった 花びら はらはら まるで僕らは初めから 全てを失うために生まれたみたいだ な 今なら 未だ未だ そうさ 僕ら この場所から 全てを失うために 全てを手に入れようぜ ほら