八重洲口を出ると 想像していたより 東京駅らしくない わりと普通 新宿駅を降りて 東口に向かい 気づいたらそこは 西口の地下街 ああ 夢にまで見た 花の都で 道に迷い 途方に暮れている ああ 夢か現か ただの幻か 東京の空に 君の面影 ここが銀座なのか それとも有楽町か たぶん理解するまで 5年はかかる 浅草から上野へ 歩いて向かおう 思ったより遠くて 心折れようとも ああ 桜の花がどこでも咲いてる 笑えるくらいに どこでも咲いている ああ 金木犀がこんな匂いだと 知らなかったわたしは 田舎者ですね ああ 秋葉原も 池袋も 葛飾にも行ったが いまわたしの胸 押し寄せるものは ああ どこまでも続く青空 駆け抜けた砂利道 いつまでも続くと思ってた日々よ ああ 雪の降らない東京の冬が こんなに寒いなんて 聞いてなかったけれど ああ それでもわたし ここで生きていく 夢と消えたあの日の憧れ抱えて 夢と消えたわたしの上京生活