泣きつかれた朝 心ここにあらずの様子 赤く腫れた空 白い雲が流れていく 取り繕うように ただ無言を貫く君に わざとらしい笑顔 向けるふりで誤魔化した そして二人の心の軋む音 乾いた部屋に響くだけ 頼りなく昇る朝の陽が 部屋を照らしていた 「さよならだね」なんて やっと口を開いた君に 返す言葉もなく 部屋の隅を眺めていた やがて二人の言葉は宙を舞い 乾いた部屋に溶けていく 窓辺にもたれた君の背に あの日を重ねた もう戻れない 涙 流れても 今は二人の心の軋む音 乾いた部屋に響くだけ 窓から差し込む夕焼けが 影を落とした ああ 夕焼けに沈む君の影 ああ 僕はただ ただ 眺めている ああ 夕焼けに沈む君の影 ああ 僕はただ ただ 眺めている ただ 眺めている