君が望む色を僕らはまだ知らない ありふれた終わりは 似合わないだろう 廻天する街と追憶の朝 言えなかったいくつもの言葉 君が望む色を僕らはまだ知らない 綺麗な花では物足りないかな 幼い声がひとつ またひとつ途絶える 楽園は完成に近づいてゆく 風に舞う帽子のように僕らも いつかあの蒼の境界へ 消えてくと知っていた? 君の泪をちぎって飛ばしてくれ 皆同じ場所へ帰るのさ 鮮やかなライラックの空へ フィルムに焼きつく乾いた光景が 肺を満たし逆流していくようさ 選択を責め立てる君の声は フィードバックノイズ 塞いで 僕ら手を伸ばし掴もうとした ひとつだけ動かないあの雲の 向こうにそびえる終焉を 待ち望んでいるんだ 風に舞う帽子のように僕らも いつかあの蒼の境界へ 消えてくと知っていた? 君の泪をちぎって飛ばしてくれ 皆同じ場所へ帰るのさ 鮮やかなライラックの空へ さあ誰か暴き出してくれ 巨大なイデアの正体を 愛と憎の裂け目をなぞっては さあ誰か見つけ出してくれ あの未完成の楽園を 鮮やかなライラックの空へ 君が望む色を僕らはまだ知らない ありふれた終わりは 似合わないだろう 灰色の季節に手紙を破いた 言えなかった いくつもの言葉