気だるげな君の掠れ声が 宙に揺蕩う灰色の朝 二人はまた選択を忘れたまま 不確かな季節を通り過ぎる 夜行列車に僕ら乗り込んで もう、どれくらい経つ頃だろう 夜に咲く花みたいに 暗闇を舞う蝶みたいに 君は奇麗で 掴めないんだ 愛を塗りたくるように 汚しあうたび 君の口紅が夜に溶けて 答え合わせを遠ざけた 僕らだけのメランコリア "朝がこなければいいのに" あの日の君はなぜか泣いていた 変わらず僕を離さない呪いのよう 君の悪夢のなかで踊っていたい 君の機嫌でこの世界が 壊れる未来を夢見てた どこにもいけずにまた ふたりは互いの夜を重ねる 愛を塗りたくるように 汚しあうたび 君の口紅が夜に溶けて 答え合わせを遠ざけた 僕らだけのメランコリア 朝が君の手を引いて 連れ去ろうとも 抱き寄せて何度も求めあおう 絡めた指先の味 今も僕の中に残ってる ああ、このままずっと踊っていたい